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世界のブロイラー輸出量は、7%増加の見込み
なかでも、ブラジルが引き続き堅調です。

2003年と2004年は、高病原性トリインフルエンザ(HPAI)が発生し、アジア各地、オランダ、カナダそしてアメリカのブロイラー生産と輸出に打撃を与えました。HPAIの発生は、世界の鶏肉市場を萎縮させましたが、ブロイラーの生産国に影響を与えたのはむしろ、為替の変動や原油価格、飼料の生産量などの経済的な要因でした。

2004年は、アジア各国のAI発生による輸入停止措置への対策として、調理済み製品の生産量が増加しました。今後のトレンドも、(AIに関連する禁輸措置に対する)リスクを軽減したいという輸入国の思惑から、加工品に対する需要が増加し、調理済み製品の生産と流通に影響を与えるでしょう。

ブロイラー

主な鶏肉輸出国が原料の輸出の激減で苦境の中、大きな恩恵を受けたのは、ブラジル。マーケットシェアを劇的に増大させました。2004年の1月から8月までの、ブラジル産鶏肉の輸出量は、対日で前年同期比で65%増加し、サウジアラビアも13%、CIS諸国にいたっては259%増えています。

2004年の集計と2005年の予測において、ブラジルの鶏肉輸出量はおよそ250万トンで、210万トンのアメリカを抜いてまさにトップに躍り出ようとしています。2005年は、中国やタイでもAIによる生産減から復調する気配があり、世界全体でブロイラー輸出量は、7%増加する見込みです。


アメリカの状況

2004年のアメリカ産の鶏肉輸出量は減少しました。鶏肉価格の高値推移、ロシア政府の関税率割当に対する対抗策、ブラジルの競争力の更なる増大及び、AI発生に絡む各国の輸入停止措置などの要因によると思われます。2005年のアメリカの鶏肉輸出量は、生産量が1億6,000万トンで前年より3%の増産が予想されることと、潤沢な冷凍モモ肉の在庫により価格が下落するのではないかとの予測から、需要が拡大することで、6%の増加が見込まれています。

世界のブロイラー輸出量(単位:1,000トン)
2004※ 2005年(予測)
世界合計 4.8 14.5
アメリカ 11.7 10.8
ブラジル 34.9 47.6

※2005年2月時点の集計値
典拠:www.fas.usda.gov