USAPEEC PRESS 2008年10月号

A Special Report from Dr. Renan Zhuang

7〜9月のブロイラー肉生産量見積、上方修正

2008年の第3四半期における米国のブロイラー生産量は、5,000万ポンド増の93億ポンドとなり、前年同期比1.9%増に修正された。第4四半期の生産予測は92億ポンドで変更はなく、前年同期比約1%の減少となった。ブロイラー処理羽数が7月に増えたが、第3四半期の生産量を押し上げた主な要因はブロイラーの平均重量の増加とみられる。2009年第3四半期、第4四半期における生産予想も若干上方修正されたが、それは飼料価格の値下がりが見込まれていることによる。修正された2009年の生産予測量は367億ポンドと、2008年を若干下回ると思われる。

ブロイラー生産において、最近は2つの傾向がみられる。まず第1に、コマーシャルひなの導入羽数がここ数週間、前年同期を下回っている。これによって、処理場に出荷されるブロイラーの羽数も自動的に減少するため、直近のブロイラーふ化羽数や、9月中旬ごろの週当たり処理羽数に影響が出てくるとみられる。

第2に、2008年第3四半期において、重量が重い個体の処理が増加し、その結果として全体的な処理羽数も増加した。農産物市場サービス公社の「USDAブロイラーマーケットニュース」では、処理されるブロイラーは重さによって4つのカテゴリーに分けられている。第3四半期(2008年7月5日〜9月5日)において、最も重量の重いカテゴリー(生体重量で7.75ポンドを上回るもの)は、前年同期を116%上回った。他の重量のカテゴリーに属するブロイラーの処理羽数は、前年比で減少、もしくはわずかに増加しているだけであり、全体数の増加は最も重いカテゴリーに属するブロイラーの処理羽数増加によるものである。

7月におけるブロイラー生産量は32億2,000万ポンドと、前年同月比5.6%増となった。しかし、増加の理由は、2008年の処理日数が2007年と比べて1日多かったことによるものである。7月に処理されたブロイラーの総数は3.7%増の7億8,500万羽。平均生体重量は前年同月比1.3%増の5.54ポンドである。

農業統計局のデータによると、8月31日から9月6日までの週の導入羽数は1億7,000万羽で、これは前年比3.4%の減少である。この傾向は7週連続で続いており、第3四半期の終わりから第4四半期にかけても続くと予想される。ブロイラー生産業者は、消費が低迷している経済状況と、飼料価格の大幅な高騰に直面している。輸出の大幅拡大により、もも肉製品の価格は上がったが、むね肉製品は過去数ヶ月にわたって価格の下落が続いている。

2008年の輸出、過去最高に

7月のターキー生産量は5億4,800万ポンドと、前年同月比9%増となった。処理される個体の平均重量の増加は1%未満に留まっているため、生産量の増加はおもに処理羽数の増加による。7月に処理されるターキーの数は2,420万羽と、前年同月比7.1%の増加となった。加工時の平均生体重量は28.4ポンドと、前年同月比0.7%増であった。

2008年1月〜7月までの7ヶ月間の米国におけるターキー生産量は36億5,000万ポンドとなり、前年同期を7.5%上回った。第3四半期、第4四半期の生産予想も若干上方修正され、それぞれ前年同期比4.8%増の15億6,000万ポンド、前年同期とほぼ同じ15億8,000万ポンドとなっている。2009年の生産予想は61億ポンドに上方修正されたものの、2008年と比較すると2.2%減少している。これは多くのターキー製品価格が弱含みで推移するほか、飼料やエネルギーのコスト上昇が影響すると予想されているためである。

2008年の7ヶ月間でターキー製品の生産量が順調に増加したため、冷凍冷蔵施設での在庫も増加している。7月末現在、丸鶏製品の在庫量は2億8,800万ポンドで、前年同期比7%増まで積み上がった。ターキー各部位の製品在庫はさらに急速に増加しており、7月末現在で前年同期比41%増の3億3,100万ポンドとなった。2008年上半期の輸出量は前年比20%増であり、下半期においても比較的好調を維持すると考えられており、この在庫の増加は国内需要の減速を示すものである。冷凍冷蔵施設における在庫量は、年末まで昨年レベルを上回ったままであると予想されている。

ターキー輸出量、7月は26%増

7月のターキー輸出量は、昨年から大幅に増え5,900万ポンドとなり、前年同月比26%増となった。2008年の輸出は、多くのマーケットを対象に安定した強さを発揮し、とくに中国と香港の成長が著しい。2008年1月〜7月までの7ヶ月間、中国と香港に対する輸出量は5,900万ポンドに達し、前年同期比84%増となった。これはオリンピック特需もあり、8月以降は減速すると見込まれている。

 

Livestock, Dairy and Poultry Outlook/LDP-M-171/September 19, 2008
(米国農務省経済調査サービス)