USAPEEC PRESS 2009年4月号

A Special Report from Dr. Renan Zhuang

アメリカ農務省
2009年度ブロイラーおよびターキーの生産量は減少と予測

ブロイラー生産量

アメリカ農務省(USDA)が発表した「Livestock, Dairy, & Poultry Outlook」によると、2009年の米国のブロイラー生産量は、362億ポンドと予測され、2008年比で約2%減となる見込みである。ブロイラー生産量減少の主な要因として、飼料およびエネルギーコストが比較的高いことに加え、経済の低迷により需要が低下すると予想されるためである。

米国のブロイラー生産量は2008年に最高記録に達したが、政府のバイオ燃料義務化による飼料用穀物価格の高騰により、ブロイラー生産者は十分な利益を得られなかった。2009年度は、ヒナの導入羽数の減少にともない処理羽数の減少を招くため、第3四半期まで生産量が大幅に減少するとされている。但し、USDAは、飼料コストが比較的低下しているもののブロイラー価格は高く推移しているため、生産者の利益は改善するものと予測している。また、第4四半期には生産量は増加に転じると予測されている。その要因の1つとして、処理時の平均生体重量が増加し、そのことにより1羽あたりの歩留まり量が増加することがあげられている。

フードサービス業界が経済不況により痛手を受けているため、北東部市場における骨なし/皮なしむね肉の1ポンド当たり価格が1月には1.24ドル、2月には1.25ドルと、前年同月比ではそれぞれ3.7%、13.9%低下した。しかし、2008年12月比ではそれぞれ12.5%、14.1%上昇している。レッグ・クォーターの1ポンド当たりの平均価格は、1月は0.34ドル、2月は0.36ドル、2008年12月比でそれぞれ23.3%、30%上昇しているが、全体の輸出量が前年と比べ減少しているため、前年同月比ではそれぞれ18.7%、16.6%低下している。対照的に、手羽の1ポンド当たりの平均価格は、1月は1.41ドル、2月は1.53ドルで、2008年12月比でそれぞれ18.6%、28.3%上昇。さらに、輸出量の増加(特に中国および香港向け輸出)により、前年比でもそれぞれ15.9%、18%上昇している。ブロイラー生産量と冷凍保管量の減少により、大半のブロイラー製品の価格は徐々に上昇すると予測されている。

ターキー生産量

2009年度のターキー生産量は、USDAの予測では合計60億ポンドで、2008年比3.6%減となる見込みである。2009年の上半期には、生産量が最大に落ち込むと予測され、第3および第4四半期は、前年と比べ生産量は減少傾向を示すと考えられる。このターキー生産量の減少は、単に処理羽数の減少によるものである。

東部市場における丸鶏(メス)の1ポンド当たりの平均価格は、2009年1月は0.72ドルで、前年同月比3.0%減である。2009年第1四半期の価格は、1ポンド当たり0.75ドルから0.77ドルと予測されており、前年同月比より若干の減少と予測されている。

輸出量

USDAが2月に発表した「Agricultural Baseline Projections」によると、米国の家禽肉生産量および輸出量は2010年までは減少すると予測されているものの、2010年以降は一定して増加し続けると思われる(参照:下記グラフ)。

ロシア向け輸出は2018年まで減少傾向で、中国/香港、メキシコ、および韓国向けの輸出は増加し続けると予測されている。米国の家禽肉生産者は今後も海外の輸出国(特にブラジル)との競合にさらされると考えられる。2009年におけるブラジルの家禽肉輸出量は、2008年比10%増の85.9億ポンドに増加することが見込まれている。以前は、ブラジルの輸出が米国の輸出に及ぼす影響は比較的穏やかだった。これは、両国の主要輸出国が異なることと、家禽肉の世界的需要が急激に増加したためである。

しかし、世界経済の落ち込みに起因して世界的規模で需要が低下するため、近い将来、競争はさらに激化するものと予測されている。

引用 : USAPEEC MondayLine March 9, 2009
Dr. Renan Zhuang(リーナン・ジャン博士) USAPEECエコノミスト・ディレクター
によるレポート

Source : USDA Agricultural Projections to 2018